柑橘の柚子やレモンが黄色く色づき始めました!大好きな柑橘の完熟シーズンのはじまりはじまり
リモートで参加した『土佐の酢みかん&土佐寿司まつり2020』をご紹介します。
1年中、香酸柑橘が手に入る高知県。お寿司や料理に、たっぷり使い、お刺身にも、皮をすって、果汁もかける土地柄。柑橘の種類も多し!
地域固有の柑橘のほか、最近、おしゃれなレストランで大人気の、フィンガーライム、ベルガモット、もちろんレモンも栽培しているそうです。
高知では欠かせない、調味料それが
「酢みかん」🍊
実を食べるのではなく、果汁の酸味や果皮の香りを楽しむ柑橘類。
それを高知では、「酢みかん」と呼んでいるそうです。調味料なんですね!
高知では、柑橘を、季節や食材で、細かく使い分けるのも特徴とか。
というわけで、10月18日に開催された『土佐の酢みかん&土佐寿司まつり2020』にリモート参加。
事前に、様々な「酢みかん」が届き、家中いい匂いの中での参加です。
箱には柑橘と資料がどっさり入っていました。
はじまりはじまり〜〜
まずは現場から
生産者さんの現場レポートや、野菜寿司の「田舎寿司」の今後の展開なども紹介されました。
期待大大大です!
リアル会場で提供された郷土料理の見事さは、お世辞抜きで驚きました。
手間のかけかたと、意外な組み合わせがクリエィティブなんです!
↑ 中でも、最も驚いた一品が「鯛ぜんざい」 😯
松崎淳子先生の説明もグッときました。
会場でみなさんがお召し上がりになるタイミングで、こちらもお酒を飲み始めました。途中、音声が途切れるようなので、ビデオオフで参加していると、土佐学協会の竹村理事長さんがリモート参加の人へインタビュー、するとまさかの、私の名前が呼ばれて、あわててオンにして、間抜け顔をさらしました。ああ恥ずかしい・・・。
写真は、事前に届いた「酢みかん」たちです。こちらに詳細が↓
https://www.facebook.com/tosasumikan/
土佐の酢みかん&土佐寿司まつり2020
土佐学協会理事長の竹村昭彦さんの挨拶がとても素晴らしかったので、ご紹介します。(注 抜粋です) 今や県も後援共催する人気の会ですが、2013年に開催した1回目は、たった6種の酢みかんと参加者39人の小さな会だったと。その頃、流通している柑橘は、柚子だけだったそうです。
農産物をお宝にする! それは〜地域のコレ凄い!〜という気づきと熱意からなのだと痛感しました。会を重ねることで、じょじょに大きな流れに変わり、GIをとった物部ゆずさんや、海外へ輸出している生産者さんも増え、また、地域固有品種以外の栽培もスタート。ベルガモットにまで挑戦していると聞いてビックリです。
土佐学協会理事長の竹村昭彦さんからのメッセージ
↓ ↓ ↓
「土佐学協会は総合的で、俯瞰的で、身近で、土佐を元気にする3本柱を掲げ、土佐の地元学の実践団体として、2006年に発足しました。かれこれ14年が経ちました。
土佐の高知には、柚子以外の香酸柑橘類がたくさんあります。
それらを総称して「酢みかん」と呼んでいます。
季節や食材に合わせて、“搾りかけ分ける!”という食文化がある。
いろんな種類の柑橘があるものの、当時は、柚子以外は流通されていませんでした。
手探りで、2013年に「土佐の酢みかん文化を楽しむ会」の第一回目を開催し。小冊子をつくりました。
2014年に、土佐学協会の中に、「土佐酢みかん文化研究会」を立ち上げました。
2015年にNHKワールドで取材され、世界中へ紹介され、シェフなどから注目を浴びました。
土佐伝統食の生き字引であり、副会長でもある、松﨑淳子先生の本を出版する会を立ち上げました。「松﨑淳子先生の書籍を出版する会」です。2017年に立ち上げ、200万円以上を集めて、「土佐寿司の本」が出版されました。今も、県内で、ベストセラーになっています。まだの人は帰りに書店に寄って、ぜひ読んでください。
この動きをきっかけに、高知県からも応援をもらい、同時に、田舎寿司=土佐寿司も盛り上がっていきました。
土佐寿司も、酢みかんで作られています。
酢みかんと土佐寿司を、合わせて大きな潮流にするためには、土佐学協会の一団体では、難しく、不可能、そこで、「高知食べる通信」さんと共催で、昨年『土佐の酢みかん&土佐寿司まつり2019』を開催しました。参加者は国内外から200名集まりました。
そして、本年2020年は、高知県、土佐寿司を盛り上げる会、土佐学協会のトリプル共催で大盛り上げ!!・・・のはずでしたが、コロナ禍で規模を縮小せざるを得なくなり・・・そこで考えまして、今年は、リアル&オンラインで開催することになりました。
高知県の最大の売りは、地域性、季節性、多様性、親密性の融合という4つがあると思います。
地域性と季節性は全国どこの地域にもありますが、
多様性、酢みかんの多様性は高知だけです。
県内地域、それぞれにいろんな寿司があります。
寿司の多様化です。これほど多様性に富んだ食文化が残っている地域は、他にはないのではないかと思います。
また、高知県ほど、親密性に富んだ、「なかま」文化が存在している地域はありません。
なかまは、標準語で「同志」という意味ですが、土佐弁では、「なかまにする」というのは、シェアする、共有するという意味を持ちます。土佐弁だけの言葉です。
土佐は仲間文化です!
杯も座席も共有して、皿鉢料理も共有ですから、全部シェア!
それが土佐の「なかま」文化の特徴です。
今は、コロナで、実際に「なかま」にすることができなくて残念ですが、土佐のなかま文化は、そんなやわなものじゃないはずです。
離れていても、心は、「なかま」として、つながることはできる。
人の命をおびやかすもの、ウイルスよりも怖いのは、
人と人のつながりを分断し、人間関係を疎遠にし、人を孤立させるようなこと、それこそが危険だと思います。ウイルスとの戦いかたは、私たちにはよくわかりません。ですが、分断、疎遠、孤立、とは、私たちは戦えます。そのための武器が、多様性であり、親密性です。土佐の多様性を認める文化や、「なかま」文化が、武器になります。
この最強の武器をつかって、分断、孤立、疎遠をふっとばしていきたい。
来年、2021年は、世界中から、「なかま」を集めて、大々的に、思いっきり!親密的に開催したいです。ですので、今年はちょっとだけ辛抱していただいて、来年は大いに「なかま」になってもらいたいと思います!」
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というメッセージでした。いや〜っ、感動しました竹村昭彦理事長!
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乾杯は高知出身の酒場詩人の吉田類さんでした(すでに心地よく酔っておられました。笑)
2020年→
https://www.facebook.com/tosasumikan/
019年→ https://www.kochike.pref.kochi.lg.jp/column/29281/
土佐学協会 http://tosagaku.cocolog-nifty.com/report/
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以下、リモート参加時のPC画面をパチリ記録