新日本酒紀行 地域を醸すもの 日本酒

週刊ダイヤモンド 新日本酒紀行 地域を醸すもの・千代鶴 NO.162

今週の週刊ダイヤモンドは、富山県の千代鶴酒造さんをご紹介しています。

202066日号

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新日本酒紀行 地域を醸すものNumber 162

千代鶴(CHIYOZURU)/富山県滑川市 

鶴の降り立った田んぼの隣で、

家族で醸す富山の希少酒

(本文)

ホタルイカで名高い富山県滑川市の千代鶴酒造は、6代目蔵元の黒田一義さんが杜氏になって8年がたつ。酒の味はきれいで柔らか、力強さもある。

〜この続きは誌面でどうぞ〜

神戸でDJをしていた蔵元杜氏の黒田一義さん

販売店は全国に7軒しかなく、その内6軒は県内という入手困難酒。どの店もネット販売はしておらず、店頭販売のみ。

202066日号

蒸し米をほぐすのに使う大きなしゃもじ!

現在は、家族だけで醸しています。

歴史を感じる酒蔵。

以前、こちらの酒蔵を訪問したのは、2011年の4月でした。

ホタルイカの取材で滑川へ↓

お宝!日本の「郷土」食 11[富山県滑川市]

「定置網漁はわらの網で

海と田の技が詰まったホタルイカ料理」

クリックすると記事へ飛びます。この時よりも、仕込み水や製法など、かなり進化しています。

黒田一義さんの醸造センスは抜群!

こちらのタンクの検定は「昭和33年」

一義さんが杜氏になってから、田んぼも手がけています。

すべての原料米は富山県産を使用(photo↑↓黒田さん)

田んぼの背後には立山連峰剱岳(photo↑↓黒田さん)

こちらの田んぼは、お酒「恵田(エデン)」を醸す「富の香」の田んぼです。農薬や化学肥料に頼らない栽培方法で、有機栽培認証を取得しています。

こちらが「恵田」

年末に発売される人気酒で、瞬時に完売するという幻の酒・・・

そして、富山県産の山田錦🌾で醸した純米大吟醸。

きれいで柔らか、そして芯ある強さを感じる味。美味!

蔵に立つ2代目の高祖父で村長を務めた黒田義平さんの銅像

黒田家2代目の義平さんは村長を務め、水利や稲作の改良に尽力した人物

3代目の黒田知義さんは、日露戦争で負傷。自宅療養中に裏の田んぼへ丹頂鶴が舞い降りたのを見て、縁起がいいとお酒と蔵の名を「千代鶴」に変更。

こちらが↑スタンダードの「千代鶴 純米吟醸」です。

富山県産の山田錦を50%精米で醸しています。純米大吟醸を名乗れますが、純米吟醸として販売。

 

今回、魚津駅前のエスポアおおさきさんで購入させてもらいました(「恵田」は年末まで販売はありません)

醸造センスgood★なユニークかつ珍しい蔵元杜氏です。いろいろ面白すぎる!

週刊ダイヤモンド 2020年6月6日号

◉千代鶴酒造