司牡丹酒造の社長・竹村昭彦さんからの提案です🌾🍶
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【拡散希望!】
新型コロナで危機の日本酒を救うため、お願いしたいこと!
今回は、より全国各地に伝わりやすくするため、いつもの土佐弁を封印し、標準語で語らせていただきます。
かなりの長文ですが、おつきあいいただけましたら幸いです。
新型コロナウイルスによる肺炎の拡大という「新型肺炎ショック」が起こり、特に外食関係は壊滅的なほどの打撃を受け、それでなくても低迷中だった日本酒業界の低迷に拍車がかかり、大変なことになっています。
外食業界関係の危機は結構伝えられていますが、日本酒業界の危機についてはなぜか誰も語っていませんので、あえて高知県酒造組合理事長でもある私の口から語らせていただきますが、ハッキリ言ってこのままでは、全国に廃業や倒産する酒蔵が続出しかねないほどの状況なのです!
確かに、昨年半ば頃までは、純米酒や純米吟醸酒にはまだ勢いがありましたが、実は既にその頃でも、光熱費・材料費(瓶代、キャップ代、段ボール代等)・運賃などの急激な値上がりにより、酒蔵の利益は激減し、値上げをしなければ厳しいといった状況でした。
そこに、消費税アップの影響などもあり、昨年10月~12月にかけて急激な売り上げ減に見舞われ、頼みの純米酒・純米吟醸酒もマイナスとなり、さらに好調を持続していた輸出までもマイナスとなってしまい、さらにさらにそこに今回の新型コロナウイルスが襲いかかったのですから、日本酒業界は未曾有の危機的状況となってしまったのです!
ですから今回は、全国の日本酒ファンの皆さんに向けて、今後廃業や倒産する酒蔵を出さないために、是非皆さんにお伝えしたいことと、お願いしたいことを語らせていただきたいと思います。
まず皆さんにお伝えしたいことは、「発酵食品の免疫力アップ効果」です!
いま日本中(世界中!)の全ての人々が最も切望しているのは、「新型コロナウイルスに感染したくない!」ということでしょう。
しかし、ワクチンなどの薬が短期間に開発されることはまずないでしょうから、ならば答えはひとつです。
「感染しにくくなるように免疫力を高める」ということです。
最も現実的な防御策は、これしかないでしょう。
そして「免疫力を高める」と言えば・・・そうです!
「発酵食品」です!
つまり、いま最も全ての人に「刺さるキャッチコピー」として語るならば、「発酵食品パワーで免疫力を高めてウイルスから体を守ろう!」でしょう!
私がもし酒販店の店主だったなら、全国各地の発酵食品を集めまくり、店内はそれぞれの食品の免疫力アップの説明POPだらけにして、店頭看板でも大々的に告知し、チラシやDM、SNS発信等々、考えられ得るあらゆる方法を駆使して情報発信しまくります。
そして、取引先飲食店の方々には、急いで発酵食品を使った料理を開発し、それをメニューにズラリ並べ、自店同様に考えられ得るあらゆる方法を駆使して情報発信しまくることをお薦めするでしょう。
飲食店さんの場合、そこまでやっても宴会のキャンセル等での激減のカバーは難しいでしょうが、仮に何もしなければそれこそ倒産や閉店など、大変なことになりかねないのですから。
前置きが長くなってしまい申し訳ございません。
私が日本酒ファンの皆さんにお伝えしたいこととは、以下に列挙させていただきましたが、「発酵食品と日本酒の免疫力アップ効果」についてです。
長くて申し訳ございませんが、ザッとお読みいただけましたら幸いです。
【発酵食品全般の免疫力アップ効果】
人間の腸には、身体全体の免疫細胞の約7割が集まっていると言われています。この腸に悪玉菌が増えると腸内環境が悪化し免疫力の低下につながり、善玉菌が増えると腸の働きが良くなり免疫力アップにつながるのです。そして発酵食品には善玉菌が多く含まれており、腸内の善玉菌を増やす効果があります。たとえ生きたまま腸に届かない善玉菌であっても、その死骸が他の善玉菌の良いエサとなり、間接的に善玉菌を増やすことにつながるのです。(参考:公益財団法人長寿科学振興財団「健康長寿ネット」)
【日本酒の免疫力アップ効果】
①前記の「発酵食品全般の免疫力アップ効果」参照。
②日本酒および酒粕は、ガン細胞を殺す作用、つまり免疫力を増大させる効果があることを、愛媛大学医学部の奥田教授が発見しています。さらに秋田大学医学部の滝澤教授は、日本酒にガンを抑制する物質が含まれてことを発見しています。(参考:日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会「Sakesennin」)
③日本酒に含まれている成分のひとつとして知られるアミノ酸には、免疫力をアップさせ、病原性の細菌やウイルスが体内に侵入したときにそれを排除して予防したり、かかったとしてもその症状を抑える効果があると考えられています。(参考:味の素株式会社「アミノ酸大百科」)
④人間の身体の免疫システムは、体温と密接に関係しています。体温が1℃下がると免疫力は約30%低下し、体温が1℃上がると免疫力は約5倍にアップするという報告もあります。(参考:健康と病気のお役立ち情報「ホスピタクリップ」)そして、日本酒を飲んだ時には、他のアルコールを飲んだ時よりも長時間、体温が2度ほど高い状態が続くことが分かっているのです。(参考:日本酒造組合中央会「日本酒と健康 <Q9>」)
⑤人間は、ネガティブな気分や過度なストレスによってウツ状態になると、病原体と戦う抵抗の分泌が少なくなります。つまり過度なストレスは、免疫力を低下させるのです。(参考:「行動医学研究 2001;8:17-22」)そして、ストレスを受けると、血管壁に沿って分布している交感神経の末端からノエルエビネフィリンというホルモンが分泌されて血管は収縮します。一方、日本酒や赤ワイン、焼酎、ウィスキーには血管の拡張を促す物質として、アデノシンが含まれています。愛媛大学の奥田教授の文献によると、血管に同量のノエルエビネフィリンとアデノシンを振りかけたところ血管の収縮が見られず、ストレスで収縮した血管をアセトアルデヒドとアデノシンが拡張して血流が流れやすい状況を作ることが分かっています。そして、特に日本酒には、他の酒類に比べ多くのアデノシンが含まれているのです。(参考:奥田拓道「2002-2003 改訂新版健康・栄養食品事典」)
⑥免疫力を高める食品には、「発酵食品」の他に、「胚芽米や玄米」「海藻とキノコ類」「煮干しや干し海老などの小魚」「緑黄色野菜」などがあります。(参考:JF共水連「健康ナビ」)また、「旬の食材」も、大変高い免疫力アップ効果が期待(参考:「免疫力は旬を食べれば自然に上がる」<管理栄養士 植木もも子著 同文書院>)できます。そして、これらを使った料理には、どんな酒類よりも最も日本酒が好相性(特に発酵食品との相性は抜群)を示し(参考:「きき酒師必携」<SSI編著 柴田書店>)、旬の食材と最高の相性を示すのが、旬の日本酒なのです。免疫力を高める食品を使った料理と日本酒を合わせていただけば、さらなる免疫力アップ効果が期待できるといえるでしょう。
ちょっと調べただけでも、これだけの免疫力アップ効果が出てきました。
つまり、発酵食品の中でも日本酒は、免疫力アップ効果が特に高いと断言してもよいのではないでしょうか!
ただし当然のことですが、気分が悪くなるほど飲み過ぎたり、寝不足になったりすると免疫力は下がってしまいますので、その点については充分にご注意ください。
・・・で、結局何が言いたいのかというと、この「発酵食品と日本酒の免疫力アップ効果」を、周りの方々にガンガン広めていただきたいのです!
そして、残念ながら現状では「外飲み」はお薦めしづらい状況(私は少人数で外飲みをしまくってますが)ですから、「発酵食品と日本酒で『家飲み』をしよう!」と、周りの方々にガンガン薦めていただきたいのです!
もちろん、皆さんご自身も、「家飲み」してください!
いくら日本酒の免疫力アップ効果を訴求したとしても、誰も飲んでくれなければ話になりませんから。
たとえば、旬の食材と旬の日本酒の高い免疫力アップ効果を狙った、以下のような「家飲み」などいかがでしょうか。
旬の食材の効果は、前記の「日本酒の免疫力アップ効果⑥」の通りですが、たとえば今の時期なら、「チリメンジャコ(関東はシラス干し)とワカメの酢の物」と「薄にごり生酒」の組み合わせなどはどうでしょう。
「日本酒の免疫力アップ効果⑥」の通り、チリメンジャコもワカメも免疫力を高める食品ですし、かつ両者ともに春が旬の食材ですから、今の時期には一層の効果アップが期待でき、さらにそこに発酵食品である酢を使っていますから、免疫力アップ効果のカタマリのような料理といえるでしょう。
そこにさらに、春が旬の「薄にごり生酒」を合わせるのですから、もはや言うことなしでしょう。
ちなみに「薄にごり生酒」には生きた酵素が入っていますから、より高い免疫力アップ効果が期待できるというわけです。
しかし・・・私も含め、土佐人は日本一といってもいいほど、「外飲み」が大好きな県民です。
土佐人は、外でワイワイ語り合いながら飲むのが大好きで、家で1人静かに飲んでもつまらないと感じる人が多いようなのです。
土佐人以外にも、そういう方が少なくないのではないでしょうか。
そこで、そんな方々にお薦めしたいのが、ビデオ会議ツール「Zoom」を使った「オンライン飲み会」を開催するという方法です。
他にも同様のツールは存在していますが、「Zoom」は使い勝手の良さがピカイチで、パソコンでもスマホでも利用可能ですから、多くの方々に支持されており、「Zoom」を使った「オンライン飲み会」も、既に多数開催されているようです。
主催者がアカウントとIDを持っていれば参加者はIDを作る必要がなく、100人までの参加者なら無料で利用できるようですが、時間制限などがあるようですので、「オンライン飲み会」に使うには、やはり有料版が望ましいかもしれませんが(月額2,000円程度より)。
ちなみに、現在私が理事長を務める「高知県酒造組合」と「土佐酒アドバイザー」有志らにて、「オンライン酒場」の立ち上げも準備中で、4月上旬くらいにはスタートできる予定ですので、こちらも是非楽しみにお待ちください!
いずれにしろ、皆さんお1人お1人が、「もう、1人で家飲みでも淋しくない!」などとアピールして、ご自身主催の「オンライン飲み会」の輪を広げていくことができれば、新型肺炎ショックによる宴会自粛ムードに一石を投じることができるのではないでしょうか?
最後にもう一度、皆さんにお願いいたします!
新型コロナの影響で危機を迎えている日本酒を救うために、「発酵食品と日本酒のパワーで免疫力を高めてウイルスから体を守ろう!」ということを周りにガンガン広めてください!
そして、その実践は、まだしばらくの間は「家飲み」中心で広めてください!(ご自身の判断での少人数での「外飲み」も大歓迎ではありますが・・・)
1人で「家飲み」がつまらないという方は、是非「Zoom」などのツールを使った「オンライン飲み会」などを開催してください!
とにかくリアルだろうが、オンラインだろうが、お酒を飲みながら家族や友と語り合うとき、そこに生まれる笑顔が、ナチュラルキラー細胞を活性化させ、さらにさらに免疫力をアップさせてくれるはずですから!