新日本酒紀行 地域を醸すもの 日本酒

週刊ダイヤモンド 新日本酒紀行 地域を醸すもの・宝船浪の音 NO.152

週刊ダイヤモンド 2020321日号 

新日本酒紀行 地域を醸すもの Number 152

宝船浪の音HOUSEN NAMINOOTO/宮城県名取市閖上 

津波で全壊した酒蔵が

創業の地、閖上で復活!

(本文より)

「もう一度、閖上(ゆりあげ)で酒造りを」。これが、佐々木洋さん、淳平さん兄弟の合言葉だった。

 

兄で専務の佐々木洋さん(左)、弟で杜氏の淳平さん

東日本大震災の大津波で町全体が流出した名取市閖上地区。

宮城県沿岸部唯一の市街化地域の住宅密集地で、壊滅的な被害を受けた。

その閖上で、1871年に創業した酒蔵が「宝船浪の音」醸造元の佐々木酒造店だ。

〜続きは誌面で〜

 

ダイヤモンド編集部の独自試算で、2022年度以降に153JAが赤字に転落することが分かった。JAの大淘汰が加速している。一方、激変期にある農業に商機を見いだしたトヨタ自動車や三菱商事などの企業は若手の有力農家の囲い込みを始めている。消える農協と攻める企業──。農業の主役交代が鮮明になりつつある。

週刊ダイヤモンド2020年3月21日号 
瓦礫の中から奇跡的に見つかった昔の木製看板
「宝船 浪の音 閖(yuri)」
閖上から一字をとって命名。書は社長であり母が筆をとった。
酒造りは兄弟含め、新たな蔵人たち9人で行う。平均年齢は30代が中心と若い力を結集。専門職制にせず、酒造りからラベル貼りまでを全員が担う。

前列左から
専務・ 佐々木洋さん、杜氏 ・佐々木淳平さん、頭 ・佐々木朋子さん
二列目 高橋はるかさん、熊谷千草さん
三列目、門間雅宏さん、阿部美智雄さん
四列目、立川哲之さん、佐々木修さん
蔵の隣には、ピカピカのおしゃれな売店を併設
冷蔵庫に新酒や甘酒など季節のお酒が並ぶ
蔵で使われていた道具でこしらえたテーブルとベンチ。ここで飲むこともできます
紫黒米を使った麹の「あまざけ」ノンアルコールです!
2019年4月25日に、蔵の前に、商業施設かわまちてらす閖上が出来ました。

「漁亭 浜や」さん「若草寿司」さんなどの飲食店、魚や、かまぼこやさん、カフェもあり、子供から大人まで集まり、にぎわいます。
犬の散歩をするひとも
佐々木酒造店さんfacebookより↓
 
 
創業明治四年の宮城の酒蔵、宝船浪の音(ホウセン ナミノオト)醸造元。地元の米、水、人、食にご縁をいただきながら、小さな仕込みで酒を造っています。

顔の見える、心を感じる、目に見えない微生物や自然と共生し、地元の恵みや文化が活きる仕事をしたいと考えております。

平成23年3月11日に起きた東日本大震災により、名取市沿岸部閖上にあった酒蔵は全壊、流出。その後、閖上から西に3kmほど行ったところに仮設の製造場を設け、平成24年12月から酒造りを再開。
そして令和元年10月1日、創業の地である閖上に戻ってくることができました。

浪の音を大切にしてくださる方々や全国の醸造家のみなさんからたくさんのお心を頂戴し、酒造りを続けることができました。

これからも美味しいお酒をみなさんに飲んでいただけるよう日々精進して参ります。

—–

仙台国際空港から一番近い酒蔵です。蔵見学も予約で行っております。見学希望の方はメール、または電話でご連絡下さい。
※仕込み期間中などはご遠慮いただく場合がございます。


—–

本社:宮城県名取市閖上一丁目230番地E10街区

—–

東の佐々木酒造店、宮城の浪の音です』