コンパクトで清潔な酒蔵!小江戸鏡山酒造
驚きの手動!搾り
新日本酒紀行 地域を醸すもの 連載251 では埼玉県川越市の新しい酒蔵! 小江戸鏡山酒造 さんを紹介しています!
『小江戸川越の極小蔵が醸す
フレッシュな濃醇旨口酒』
(本文より)
江戸情緒を残す町並みで人気の埼玉県川越市は、県内一の観光客数を誇り、蔵の街を名乗る。
だが、2000年に最後の酒蔵が廃業。これを憂いた有志が酒蔵復興運動を起こし、飯能市の五十嵐酒造の協力を得て、07年に新しい酒蔵が誕生した。
銘柄は最後の蔵の酒名を継ぎ、小江戸鏡山酒造として始動。新蔵は醤油蔵の敷地内にあり、面積はテニスのインコート1面分という極小蔵。実は復興に共感した松本醤油商店の店主が、土地と水の提供を申し出たのだ。
蔵元に抜擢された五十嵐酒造の次男、五十嵐昭洋さんは酒造と別の道を歩んでいたが、父からの命で酒蔵の立ち上げに奔走。まず決めたのは酒造りの方針だ。
味は濃醇旨口、地元米を中心に小仕込み。麹は伝統製法。搾りはもろみを袋に入れて搾り、瓶火入れ、無濾過が特徴。温度調整機能を完備し通年で醸す酒は、フレッシュで香りや甘味、酸味の利いたメリハリある酒として評判を呼ぶ。
昭洋さんは原料米にも注力し、県が開発した酒米さけ武蔵の栽培を市内9軒の農家と契約する。酒造適性に優れた品質を目指し、県の農林部と全農から技術サポートを受ける仕組みを考えた。
そのかいあって、19年に県内初、さけ武蔵で醸した大吟醸が全国新酒鑑評会で金賞を受賞した。苦難は多いが明るく乗り越える昭洋さんは地元で一目置かれ、川越の一等地にある老舗酒屋から運営の依頼も。
平成生まれの極小蔵が、田んぼから街へ、川越を明るく醸す。
↑ 鏡山 さけ武蔵大吟醸
●小江戸鏡山酒造・埼玉県川越市仲町10-13
●代表銘柄:鏡山 純米大吟醸、鏡山 斗瓶取り雫酒、鏡山 純米吟醸、鏡山 純米酒、鏡山 再醸仕込み
●杜氏:山田 真 ●主要な米の品種:さけ武蔵、雄町、山田錦
蔵元の五十嵐昭洋さん Photo by Yohko Yamamoto
埼玉の酒米「さけ武蔵」の契約農家さん Photo:Koedokagamiyamasyuzo
麹室 Photo:Koedokagamiyamasyuzo
麹室 Photo by Y.Y.
麹室 Photo by Y.Y.
「さけ武蔵」の麹 Photo by Y.Y.
「さけ武蔵」の麹 Photo by Y.Y.
杜氏の山田真さん Photo by Y.Y.
2000リットルタンクで小仕込み Photo by Y.Y.
泡立つもろみ Photo by Y.Y.
もろみを袋に入れ手動で搾る Photo:Koedokagamiyamasyuzo
搾り機の一つは、ねじを締めて圧力で搾る Photo by Y.Y.
もう1台は希少な天秤搾り Photo by Y.Y.
澱下げ中の酒 Photo by Y.Y.
袋搾りの酒粕は、誰もが驚く超ソフトタイプ!
Photo by Y.Y.
川越の銀座!にある味わいたっぷりの直営店 Photo by Y.Y.
直営店の酒屋 Photo by Y.Y.
雄町の特別純米生原酒 Photo by Y.Y.
さけ武蔵の純米酒 Photo by Y.Y.
※週刊ダイヤモンド2022年3月26日号より転載
↑酒蔵はなんと!松本醤油商店の敷地内にあります Photo:Koedokagamiyamasyuzo
酒蔵の大家さんでもある松本醤油商店さん↓
定番醤油は「はつかり」。この醤油は、神亀酒造の小川原専務さんが応援していました。
醤油蔵では簡単な醤油蔵見学も実施しています
そして、敷地内には、手作りガラス工房も!
ガラス工房 Blue moonの代表、吉野正也さん(左)
「作家と作る吹きガラス体験」も!
熱々の工房で体験できます!
私もガラスの酒器を手取り足取り、教わりました😃
ガラス工房 Blue moon → http://www.kawagoe-bluemoon.net
吹きガラス体験 → http://www.kawagoe-bluemoon.net/myglass.html
細かい泡が入ったピッチャーや酒器を買って帰りました。吉野さんの作品です。
そして、川越といえば・・・サツマイモ🍠
シンプルにお芋だけを薄く焼いた「いもせんべい」があったことを思い出し、探したら!ありました〜〜!!
甘いのが苦手な私にはドンピシャなおいしいおやつ!!!
いもせんべい素焼き
シンプルイズベスト🍠
『小江戸蔵里』で購入。鏡山のショップもあり
おまけ●川越の観光情報