新日本酒紀行 地域を醸すもの 日本酒

週刊ダイヤモンド 新日本酒紀行 地域を醸すもの・奥能登の白菊 NO.172

2020年8月22日号の週刊ダイヤモンドの連載

「新日本酒紀行 地域を醸すもの」は、石川県輪島市の酒蔵

「奥能登の白菊」醸造元の白藤酒造店さんを紹介しています。

定番のお酒たちです!

タイトルは

「輪島の農家と漁師、

夫婦杜氏が醸し出す奥能登の地酒」

白藤酒造店  蔵元杜氏の白藤喜一さんと妻で副杜氏の暁子さん(福島県出身)

夫婦杜氏だなんて、演歌のタイトルみたいですが!

本当にご夫婦で酒造りしているのです。

暁子さんは酒造りの心臓部である、麹を担当。

二人は東京農業大学醸造学科の同級生で

「共に酒造りできる伴侶が大学で見つかるなんて生涯一の幸運です」と、喜一さん💛

珍しいパターンだと思います。

農大で知り合って、結婚した蔵元さんご夫妻も知っていますが、

夫婦メインで酒造り続けるのはマレでございます。

奥能登の白菊は、どれを飲んでも、食事に合う!

料理が浮かぶ、素材が浮かぶ、そんなお酒です。


蔵の木の部分は、全部!

柿渋を塗っています。

どこもきれいに何度も塗り重ね、渋いダークチョコレートの色あいに

階段も柿渋色が塗られています。どこも、かしこも清潔です

こちらは、蔵の入り口。お酒を買うこともできます。

仕込み蔵。ここも木材に、柿渋が塗られています。


喜一さんは9代目、杜氏を継いだのは2006年。

酒蔵存続の危機もありました。

20073月の酒造り終盤に襲った能登半島地震では、震度6強の揺れで蔵が全壊。

(詳しくは誌面をご覧ください)

再起を誓い、一部を残して蔵を造り替え、高品質の酒造りに邁進しています。

お酒は全量、↑こちらの槽(ふね)で搾っています。

仕込み水は、この奥の山から湧き出るお水

料理上手のおかあさまの妙子さん。一番好きなお酒はこちらの1本だそうです。

輪島の朝市通りに面しているお店

輪島海房やまぐちで発売の、能登の大珍味!

「ふぐの子 粕漬け卵巣」

こちらには、「奥能登の白菊 純米大吟醸」の酒粕が使われています。

この蔵の酒粕はとても贅沢で、ぎゅうぎゅうに搾りきらないため、やわらかでおいしいのが特徴です。酒もおいしい、酒粕も美味。しかも、この商品に使っているのは、純米大吟醸の酒粕ですから、ふぐの子も、まろやか風味になるんです!

輪島の素敵なレストラン「ラトリエ ドゥ ノト」を教えてもらいました! シェフとご夫妻

L’Atelier de NOTO

厳選された能登食材が使われています。パンも野菜もなにもかも美味で驚きました。

そして、アワビには悶絶!

もちろん、メニューには、奥能登の白菊がリストオンされています★

近年は、地元の農家さんに酒米栽培をお願いし、奥能登のお米でお酒を醸しています。

こちらは「奥能登自然栽培米」を使った1本。滋味豊かな、幸せなおいしさがあります。

酒造期は、海が荒れて漁に出られない地元の漁師さんが、蔵人としてお手伝いにきてくれます。

まさに、この蔵のお酒は、農家さんと漁師さん、奥能登のみんなの気持ちがこもったお酒に。

地元の五百万石を使った「純米酒 輪島物語」もおすすめですよ!

「能登はやさしや酒までも」

「奥能登の白菊」醸造元 白藤酒造店さん

正面玄関の前で、喜一さんと暁子さん

代表銘柄は 

奥能登の白菊 純米大吟醸、奥能登の白菊 特別純米酒、奥能登の白菊 純米吟醸、純米酒 寧音、奥能登の白菊×奥能登自然栽培米

2020年8月22日号の週刊ダイヤモンドで紹介しています💛