今週の週刊ダイヤモンドは、富山県の千代鶴酒造さんをご紹介しています。
新日本酒紀行 地域を醸すもの【Number 162】
(本文)
ホタルイカで名高い富山県滑川市の千代鶴酒造は、6代目蔵元の黒田一義さんが杜氏になって8年がたつ。酒の味はきれいで柔らか、力強さもある。
〜この続きは誌面でどうぞ〜
神戸でDJをしていた蔵元杜氏の黒田一義さん
販売店は全国に7軒しかなく、その内6軒は県内という入手困難酒。どの店もネット販売はしておらず、店頭販売のみ。
蒸し米をほぐすのに使う大きなしゃもじ!
現在は、家族だけで醸しています。
歴史を感じる酒蔵。
以前、こちらの酒蔵を訪問したのは、2011年の4月でした。
ホタルイカの取材で滑川へ↓
↑クリックすると記事へ飛びます。この時よりも、仕込み水や製法など、かなり進化しています。
黒田一義さんの醸造センスは抜群!
こちらのタンクの検定は「昭和33年」
一義さんが杜氏になってから、田んぼも手がけています。
すべての原料米は富山県産を使用(photo↑↓黒田さん)
田んぼの背後には立山連峰剱岳(photo↑↓黒田さん)
こちらの田んぼは、お酒「恵田(エデン)」を醸す「富の香」の田んぼです。農薬や化学肥料に頼らない栽培方法で、有機栽培認証を取得しています。
こちらが「恵田」
年末に発売される人気酒で、瞬時に完売するという幻の酒・・・
そして、富山県産の山田錦🌾で醸した純米大吟醸。
きれいで柔らか、そして芯ある強さを感じる味。美味!
蔵に立つ2代目の高祖父で村長を務めた黒田義平さんの銅像
黒田家2代目の義平さんは村長を務め、水利や稲作の改良に尽力した人物
3代目の黒田知義さんは、日露戦争で負傷。自宅療養中に裏の田んぼへ丹頂鶴が舞い降りたのを見て、縁起がいいとお酒と蔵の名を「千代鶴」に変更。
こちらが↑スタンダードの「千代鶴 純米吟醸」です。
富山県産の山田錦を50%精米で醸しています。純米大吟醸を名乗れますが、純米吟醸として販売。
今回、魚津駅前のエスポアおおさきさんで購入させてもらいました(「恵田」は年末まで販売はありません)
醸造センスgood★なユニークかつ珍しい蔵元杜氏です。いろいろ面白すぎる!
週刊ダイヤモンド 2020年6月6日号