新日本酒紀行 地域を醸すもの【Number 159】
有磯 曙(ARIISO AKEBONO)/富山県氷見市
ブリで有名な氷見の海の別名は有磯海(ありそうみ)で、大伴家持や松尾芭蕉も歌に詠んだ。その海に面して立つ髙澤酒造場。「子供の頃は蔵の前で泳ぎました」と蔵元杜氏の髙澤龍一さん。
蔵元杜氏の髙澤龍一さん。お酒はすべて槽で搾っています。
酒名「曙」は、初代利右ェ門が氷見から見た立山連峰と日の出の美しさに感動し、酒造を開始したことに由来しているそうです。
シンプルで清らかな白いラベル。立山連峰の稜線に昇る太陽をデザイン!
そして、初夏になると登場するのが、こちらのお酒★
楽しい!
AKEBONOLIGHT
大沢野小原営農センター さんが育てた有機栽培の酒米「富の香」を使用しています。
アルコール度数は13%
最初のひと口は軽いなあと、物足りないかな?と思いましたが
二杯目、三杯目と、するする、ついついお代わりしてしまいました。
グラスがするっと空いてしまう(笑)クセになる13%です!
ボトルの裏から見てみると!
こちらにもイラストが〜〜。猫さんと目が合いました。
キャップは安全なきた産業のこちらを使用。
「曙」の文字がデザインされています。
詳しくは誌面をご覧くださいませ〜
仕込み蔵入り口
普通酒から大吟醸酒まで全量、少量仕込みで、洗米から搾りまで丁寧に醸しています。
整理整頓されたきれいな麹室
なお、お酒のパッケージ、包装紙のデザインは奥さまが全て担当しているそうです。
蔵の表は商店街に面し、裏は海に面しています。
蔵の2階から海を望む。昔は、蔵の眼下が海だったとか!
埋立地にできたのは、ひみ番屋街
氷見の海産物に合うという「獅子の舞」
白いラベル以外のシリーズも充実しています。
それにしても、ユニークですよ↑ AKEBONO LIGHT
よく見るとパソコンのアップルマークならぬ「曙」マーク!
こちらのお酒は白麹を使っていて、爽やかライト。ラベル通りの楽しさがあります。
こちらも酒米「富の香」を使用した「曙 初嵐」
酒米は氷見の早借産で、精米50% 16度、金沢酵母を使用したオーソドックスなタイプ。
LIGHTとはタッチがまるで異なりますので、飲み比べると面白いかも
地元商品とのコラボセットも蔵で販売しています。
海津屋さんの氷見うどんとのセット。
ボトルには点字が入っています。
そしてこちらは
ご近所の柿太水産の商品。
柿太水産さんと仲良し。蔵のお酒や酒粕が製品によく使われています。
「さくら干」にも!
日本酒の原料米は富山県産が95%という髙澤酒造場。
地元消費が7割だそうです。
氷見の魚介やその加工品、珍味たちと合わせて飲みたいお酒です!
◉髙澤酒造場 富山県氷見市北大町18-7